高血圧情報館

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老人性高血圧の原因特徴

老人性高血圧の特徴は、最高血圧が高く最低血圧はむしろ低めで、最高血圧と最低血圧との差(脈圧)が大きいことです。脈圧は動脈硬化の程度を反映しているとされています。動脈硬化の危険因子が多かったり加齢によって、老人性高血圧の大きな原因である動脈硬化は進行します。動脈硬化が進むと、抹消の細動脈は血液の圧力を吸収しきれなくなって、最高血圧が上昇してしまいます。

老人性高血圧の特徴として、血圧調整が上手くいかず、血圧が変動しやすい傾向があります。起立性低血圧(立ちくらみ)・食後低血圧・入浴後低血圧・夜間の血圧低下などを起こしやすいです。

かつては老人性高血圧のにおいて降圧治療は必要ないといわれていましたが、現在ではある程度の血圧を下げる治療が必要とされており、高齢者の高血圧治療は壮年者と同様の基準で治療を開始して脳卒中や心筋梗塞を予防します。
ただ、85歳よりも高齢な場合、降圧が必ずしも脳卒中や心筋梗塞の予防とはならないようです。治療法は軽症ならば食事療法や生活改善になります。降圧薬を用いる場合は、ゆっくり少しずつ目標血圧値まで下げるなどの注意が必要です。
高齢になると他の病気で薬を複数処方されていることが多く、降圧薬には他の薬と相互作用を起こす薬があります。服用中の薬や合併症の有無などを医師に伝えることが重要になります。

日本人の高血圧の罹患率においては、65歳以上では男女共に同年齢で同じです。高血圧のおよそ9割を占める本態性高血圧は男性は30~40歳代、女性は50歳代で発症することが多く、60歳代以降で発症するのは稀で、高齢者の高血圧のケースの多くが以前から高血圧ともいえます。

高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの原因にとどまらず、高齢者の高血圧に見られる虚血性白質病変による老年症候群にも関係しているといわれ、高血圧の治療は超高齢社会と高齢者のADLやQOLを考えるうえでと大きな課題です。

※収縮期高血圧とは、収縮期血圧(上の血圧)だけが高い高血圧で、動脈硬化性高血圧(老人性収縮期高血圧)や心拍出量亢進型高血圧があります。

※高齢になってから血圧が上がったとしたら二次性高血圧の可能性がありますので、検査を受けて原因を探る必要があります。

※老年症候群とは、高齢者に多く見られる症状の総称で、必ずしも疾病ということではありませんが、全体的虚弱化・転倒骨折・尿失禁・低栄養・軽度認知症・うつ状態などなど多くの徴候があり、ADL(生活機能)やQOL(生活の質)に大きく影響するものです。

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