高血圧情報館

高血圧の症状原因治療予防改善や合併症など高血圧症についての情報です

高血圧の薬の種類

高血圧治療ガイドラインでは、薬物治療を始めるに際しての第一選択薬の降圧薬は6種類の中から選択することが推奨されています。よく用いられる薬には、降圧利尿薬、カルシウム拮抗薬、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)、ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)、β遮断薬、α遮断薬があります。

副作用の可能性や、他の病気などで服用してはいけない人がいますから、医師の指示に従って服用し、副作用がでたときは速やかに医師に知らせることが重要です。

高血圧の薬物療法(降圧薬)

 利尿薬

古くからよく使われていて、他の降圧薬と合わせて服用することが多い薬です。尿に塩分(ナトリウム)を排出する腎臓の働きを促して血圧を下げる効果のある薬です。服用量を増やしても効果は変わらず副作用が増えるだけとされています。

  • 可能性のある副作用:脱水、不整脈や手足の痺れ(低カリウム血症)、耐糖能悪化(糖尿病)、尿酸値上昇(痛風) など
  • 使用してはいけない人:痛風

 カルシウム拮抗薬

古くからよく使われている薬です。心臓や血管が収縮する時に細胞内に流入するカルシウムイオンを抑え、血管を拡張させることで血圧を下げる効果のある薬です。収縮期血圧の高い高齢者や、糖尿病・狭心症・脳出血・動脈硬化などを合併している高血圧患者の降圧治療薬に向いているとされています。

  • 可能性のある副作用:動悸、顔のほてり、足のむくみ、便秘、尿量増加など
  • 使用してはいけない人:うっ血性心不全に使えないタイプの薬があります。

 ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)

1990年代から使われるようになった薬です。血管を収縮させて血圧を高くするアンジオテンシンⅡという物質の作用を抑えて、血圧を下げる効果を持つ薬で、安定した効果が期待できるとされています。作用はACE阻害薬に似ていますが、副作用の咳が起こりにくいのが異なる特徴です。血圧を下げる効果のほかに心臓や腎臓を保護作用も期待されています。

  • 可能性のある副作用:軽い動悸・眩暈(めまい)など
  • 使用してはいけない人:妊娠中または妊娠の可能性のある女性、高カリウム血症を合併する高血圧患者

 ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)

血管を収縮させて血圧を高くするアンジオテンシンⅡという物質の作用を抑えて、血圧を下げる効果を持つ薬です。作用はARBに似ています。血圧を下げる効果のほかに心臓や腎臓を保護作用も期待されています。

  • 可能性のある副作用:喉のイガイガ感、空咳、むくみなど
  • 使用してはいけない人:妊娠中または妊娠の可能性のある女性、高カリウム血症を合併する高血圧患者

 β遮断薬

心臓のβ受容体に働きかけて心拍出量を抑えたり血管の収縮を弱める作用を持つ薬です。脈拍数が多い人、狭心症など心臓に異常がある人、若年の高血圧患者に向いているとされる降圧薬です。

  • 可能性のある副作用:徐脈、手足の冷え、息切れなど
  • 使用してはいけない人:気管支喘息

 α遮断薬

他の降圧薬と合わせて服用することが多い薬です。血管の収縮させる交感神経の働きを抑えて、血圧を下げる薬です。コレステロール値が高い人に向いているとされる降圧薬です。

  • 可能性のある副作用:立ちくらみ、めまい
  • 使用してはいけない人:起立性低血圧や立ちくらみをよくおこす人
※高血圧の薬物療法を開始するにあたって、最初に使用する薬を第一選択薬といいます。

 - 高血圧症の治療法

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