高血圧情報館

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高齢者の高血圧の治療

高齢者の高血圧の治療は、軽度高血圧であっても治療を開始するほうが予後がよいとされ、WHO/ISH指針でも140/90mmHg未満まで血圧を下げるべきであるとされています。その根拠は、年齢に関係なく収縮期血圧115mmHg/拡張期血圧75mmHg以上になると血圧上昇とともに心血管病の危険性が増加するとの大規模調査の結果によります。かといって一般成人と同様に高齢者の治療に当たるのは適当ではないため、高齢者を前期高齢者(65歳以上)・後期高齢者(75歳以上)・超高齢者(85歳以上)に年代別に分類して降圧目標を定めています。

高齢者の高血圧の治療には若い人の高血圧とはいくつか異なる注意が必要です。一般的に、加齢に伴い血圧が上がる傾向にありますし、高齢者の高血圧の特徴として、動脈硬化の進行による収縮期高血圧(最高血圧が高く最低血圧はむしろ低めで、脈圧=最高血圧と最低血圧との差が大きい)が多く、血圧が変動しやすいことです。降圧するにあたっては、急激に血圧を下げると眩暈(めまい)や立ちくらみなどを起こしやすいため注意が必要です。

高齢者の治療は生活習慣の修正と薬物療法からなります。高血圧の薬物療法では、しっかり血圧を下げるけれども急激には下げない降圧薬で、しかも血管拡張型で臓器循環をよくする薬が望ましく、カルシウム拮抗薬や利尿薬が適しているといわれています。また、生活習慣の変更が必要な高血圧の治療ですが、長年の生活習慣を修正するのも簡単ではありません。

QOL(生活の質)も考慮して、どこまで血圧を下げて、どのような治療をして、どのような生活をするのかなど総合的に考えた治療計画をたてるためには、医師と十分に相談することが重要になります。

高齢者の降圧目標

  • 前期高齢者:140/90mmHg未満
  • 後期高齢者:軽症高血圧は140/90mmHg未満、中等症高血圧と重症高血圧は140/90mmHg未満が最終降圧目標ですが、150/90mmHg未満を暫定目標にして慎重な降圧がなされます。
  • 超高齢者:降圧薬治療が心血管疾患発症抑制に効果があるものの、最終的死亡率の抑制は未だ確認されていません。

 - 高血圧症の治療法

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